Agile Vietnam Conference 2018 - 企業見学とカンファレンス編

11月にベトナムで行われたアジャイル開発のカンファレンスに連れて行ってもらいました!

Agile Vietnum Conference 2018

長めなので,記事を以下のように二つに分けようと思います。

  • 企業見学とカンファレンス編
  • ベトナム観光編

ここでは企業見学,カンファレンスまとめについて書いていこうと思います。

きっかけ

株式会社アトラクタさんのベトナムのカンファレンスに学生を連れていきます!という企画に申し込んだことが始まりです。 学生2人をscholarshipとして,連れて行きますというもの。

www.facebook.com

みたいな感じで申し込みをしました。

実は今回同伴して頂いた株式会社アトラクタの原田さん永瀬さん,有野さんは去年のenPiT2から知っていて,色々とお世話になっていました。 そのenPiT2でアジャイル開発(スクラム)を学び,楽しかったので,そのままにしたくないなー,もっと知見増やしたいなーという気持ちで応募したのでした。

さて,羽田国際空港からレッドアイ便で出発し,朝の6時にHo Chi Minh Cityへ到着。

企業見学

ベトナムについた初日に2社を企業見学し,色々とお話を伺う機会を設けさせてもらいました。

LIFULL Tech Vietnam Co.,Ltd.

LIFULL Tech VietnamというLIFULLグループの子会社です。 lifull-tech.vn

CT(Traveler)Oこと倉林さんからお話をいただきました!

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チームにアジャイルを適用させてみた話やベトナム人の習性など幅広くお話をしました。

ビジョンの共感は非常に大事であるということ。確かに一緒に働くならそれぞれがやっていることは違っていても,同じ目的や方向性でありたい。 のちのち給料は自己申告制にしたいなど,色々と会社の成長に試行錯誤している様子でした。

途中マネジメントの放棄のお話があり,放棄することによってチームマネジメント崩壊のリスクは恐れなかったのか?的なことを質問しました。 マネジメントの放棄とあるが放棄ではなくそれは委託であること,それをするかしないかはある程度の経験からの判断と個人個人のセルフマネジメントが必要であると教えていただきました。

そして新しくSMを迎えたことで,結果チームが今すごくいい状態にあること。勝手にこうなったと言っていましたが,倉林さんの適切なAssignがあった,かつ個人の能力も高かった(育った)からこその結果なのかなと感じていました。

倉林さん自身がジャケットや会社のテーブルを作ってみたりと仕事以外でも様々なことをしており,もしかしたらそこにヒントがあったのかも?なんて思ったりしたのでした。生活していく中で,常識や先入観を一旦忘れるためにも普段やらないことに挑戦してみたり,環境を変えてみることは私も大事にしていきたいと思います。

Grateful Days Asean Fan

なんとベトナムへ行く数日前に,同じ学科の同級生,清家君がここにいるとの連絡が....!!!

確かに最近大学で見ないな〜と思っていましたが,どうやら休学してベトナムインターンしていたらしい。

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彼がベトナムで行なっているインターンの内容や,作ったものをデモしてもらい体験までさせてもらいました! 職種はディレクターらしいのですが,あえてインターン生とは言わず,現地の方達とお仕事をしているとのこと。 その後は,乗せてもらったバイクやご飯の間に質問攻めでしたが,どの質問にもきちんと答えてくれました。 インターンまでの経緯など話が良かったので共有します。

  • このままじゃダメだと思って,お金を貯めて親を説得して環境を変えた
  • 開発だけではなく企画からリリースまで面倒を見たいと思っていた
  • チームマネジメントでは,個人にあったやり方などで提案の手法を考えている

なんでベトナムだったの?と聞いたら,たくさん調べたけど日本や沖縄じゃ細分化されていて自分のやりたいことがなかったらしい。

そして「会社はやりたいことの中の過程の一つであってゴールではない」と一言。 すごくいい話しをしてもらって,感銘を受けました。

起業も必要性が生まれたらすることや発展途上国について,今後の計画について話してもらい,素敵な時間を過ごさせてもらいました^^

ダメだと気付いて行動に移せている姿に,たくさんの刺激受けまくりました。 素直にカッコいい!会ってお話できて良かった。本当に本当にありがとう! 今後の彼の活躍がとても楽しみです....!!!

最後にインターンベトナムをめちゃくちゃオススメされたので,オススメしておきます。お!す!す!め!で!す!

カンファレンス

1day at Saigon - November 17

言語は英語で,英語がペラペラ話せる/聞けるわけではないので,正直2,3割くらいしか理解できませんでした(素直)

ですが,できるだけたくさん学ぼう!!と思って映像に残しておいたので,そこからpick upしたセッションについて書きます。

What you know about is (probably) wrong... - Tze Chin Tang

agileに対して思われがちな勘違いを訂正するような内容でした。

  • Agile is just a process.
  • Agile is just a framework.
  • No need timelines in Agile.
  • Agile doesn't need documentation.
  • Agile doesn't require planning.
  • Agile is just for IT.
  • Agile is just for teams.
  • Not doing waterfall means we're agile.

などなど。めっちゃ「WRONG!」と言ってた気がする。

Our Kaizen Journey - wakou

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今回学生として一緒に参加していたwakouさんは英語でのLTをしていました(キャー!)

初LTが海外,しかも英語だなんて...そのメンタルに尊敬の意を込めてビデオを撮る。

内容は,今チームで開発してるけど進まない!どう解決するといいのか?というもの。 アジャイルコーチのTzeさんからゲームをして仲良くなってみたら?と提案されていました。

私もいつか英語でLTか登壇をしてみたいと勇気付けられたのでした(将来どこかでやります)

2day at Hanoi - November 18

2日目はハノイで開催ということで,朝から飛行機でホーチミンからハノイに移動し

それから会場へ移動して,午後からのセッションを聞きました。

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Ritesh Mehrotraさん

BDD(振る舞い駆動開発)についてのお話でした。

コチラは冒頭に流されたとあるチョコレート工場の映像です。

www.youtube.com

動画の中であるように,最初に設定した速度でチョコレートがレールになかった(隠蔽していた),じゃあもっと速度上げて量産できるよね?と生産者と管理者の間で生じている問題を共有しないために結局は生産が詰まってしまいました。では何が問題だったのかを列挙し,生産効率を上げるためにどう解決すべきなのかを説明をされていました。工場で働くスタッフと工場を管理する人が意思疎通ができてないと品質にも時間にも影響が出るから落ち着いて解決してみようっていう話をBDDと絡めてお話されていたと思います。

Wahid Nurdinさん

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「Monkeys are known for their playfulness, agility, and speed.」

猿の遊び心や機敏さ,スピードなどがアジャイルにも共通している部分が多くあるとアジャイル開発を猿に例えて発表していました。二日間を通して比較的初心者向けの易しい内容だったので,アジャイルカンファレンス初心者の私はすごく聞きやすくて聞き入っていました。どれも難しい話や,ハイレベルな話だと少し腰が重いので,このように易しい内容を取り入れることはかなり大事ではないかと感じました。容量が足りず動画に残せなかったのが残念です。

最後に

初めてのアジャイルカンファレンスでしたが,今回の目的であったカンファレンスの雰囲気を知り,アジャイルに対する知見を少しでも増やせたことが達成でき大変良かったです。

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以上, 企業見学,カンファレンスまとめでした!

カンファレンスのその他セッションはまだ書いていないものもあるので随時更新していきたいと思います。 次回はベトナム,観光まとめ(Agile Vietnam Conference 2018 - 観光編 - ゆで時間は9分で。)です!